ジョブズと神話の英雄の類似性
そういえばスティーブジョブズの半生が映画化されてましたね。
Jobs Official Trailer #1 (2013) - Ashton Kutcher
トレイラーを見る限り
アシュトンカッチャー役にしっかりはまってますね。
実際彼の人生って非常に映画的ですよね。
生まれすぐ養子に出され
10代後半は電話のハッキング
リード大学を半年くらいで退学
アタリでフラフラ、インドでフラフラ
鈴木敏隆に出会い、禅に目覚める、
ウォズとアップル創業
成功
アップル追放
ピクサーで復活
アップル復帰
スタンフォード伝説のスピーチ
癌で死去
っで、これって英雄の神話に構造が似てるなと思うんですよ。
いわゆるジョゼフキャンベルが「1000の顔を持つ英雄」で主張した
現実の世界には様々な英雄がいるけど
神話の中の英雄には一つの構造しかないというやつです。
ちなみにこれを元に作ったのがみんな大好きスターウォーズです。
っでこの辺にジョブズが異常に神格化されている理由があるのではないかと思っています。
もちろん彼はビジョナリーでしたよ。
しかしながら、同時代には同様に世界を変えたといえる人物は他にもIT業界だけでも
デルのマイケル・デル、
アマゾンのジェフ・ベゾス、
グーグルのラリー・ペイジなどがいますが、
彼ほどの評価は受けていません。
しかも、彼の場合
若いころ,ともにアップルを立ち上げたウォズニアックの取り分をごまかしたり、
取引相手のエプソンの経営陣に失礼な態度をとったり、
従業員を恣意的と思われるように解雇する、
実の娘を中々認知しないなど
中々のクズエピソードにあふれた人物です。
けれども彼はある意味現代の英雄とも言える扱いを受けていました。
その理由は実際の人生で物語の英雄と同じことしたら、
人気でるでしょってことかなと。
その神話の構造っていうのは
ざっくりいうと
高貴な生まれの主人公が、
生まれてすぐなんらかの事情で養子になって、
大きくなったら冒険にでかけ,
メンターを得た後に、
別世界で活躍
その後もといた世界で祝福をうけるっていうやつです。
まさに上記の彼の人生そのものですよね。
特に祝福部分にあたると思われる、スタンフォードのスピーチとか
物語のエンディングとしては最高です。
まあ、こんな人物をちょっと国が援助したところででてくるわけがないので、
だって神話の英雄ですもん。
そういうわけで現実的な政策としては第二のmixiの開発者である衛藤バタラさんの獲得を目指して、
留学生の受け入れと労働条件の緩和をガンガンやったらいいのではと思います。
やっぱ、クラウゼビッツも戦争論でいってましたけど、数は力です。
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