chai02's blog

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情弱シニアな母にPC・スマホをおしえてみて

情弱の家族にスマホの使い方を教える悲惨さについて - しがない学生の雑記

 

を読んで私も情弱な母にPC・スマホの基本操作を教えた際に気がついた点をいくつか


1 ググレカスなどという言葉は存在すらしない

 一応国内の有名大学を卒業し、社会人経験もある母なので、それなりにできるだろうと考え。分からないことはググるということを一番初めに教えてみたが,一度としてググれた形跡はない。


分かったこと

ググるのは難しい。これまで意識したこともなかったが、そもそも検索のためのキーワードを作るという作業が理解できていなかったようだ。これは発見だった。それに調べるときに我々はただググるのではなく、地図を見たいときはgooglemapを乗り換え・天気はyahoo、値段は価格comnなどを利用するのだが、そういった特殊な情報を調べるツールを知らない。
ゆえに、この家の辞書にはググレカスという言葉は存在しない。

 
2 私の労働力は無料で無限らしい

 デジカメでとった写真を友人と共有するという作業を教えてみたときのことだ。初めの数回は尋ねられる度に根気よく隣に座って教えてみたが。あまりにも同じ作業なのでマニュアルを制作し渡してみる。スクリーンショットを多用したのでわかりやすさには自信があったのだが、まさかの読まない→紛失のコンボ。このコンボ数度続く。かなり辟易したのでスクールを提案するが却下。お忙しいようです。しかたがないので自宅で呼ばれる度に根気よく教えつづける。ループ10度目を越えたあたりから一人でもできるようになり始める。よかった、エンドレスエイトではなかったようだ。

分かったこと

「聞かぬは一生の恥」+[立ってるものは親でも使え」(私は息子だが)という先人の偉大過ぎる教えのおかげで、「同じことを聞きすぎるのはそこそこ恥ずかしい」という常識は通用しないようだ。せっかくつくったんだからまずはマニュアル読んでよ。
まあ、そうはいっても何度も教えれば一応できるようにはなる。ラーニングコストはエベレスト並に高いが、「母への感謝」とマントラを唱えながら労働力は提供しつづけよう。気分は修行するぞ修行するぞ修行するぞだ。


3 状況は説明できない

何か困ったことがあって質問をしてくるのだが、たいがい何をしゃべっているのか理解できない。

1 何をしたいのか

2 何を実際してみたのか?

3 どんな問題がおきたのか?

ということを知らせてくれればよいのだが、

第一声は「なんか、よくわかんないんだけど、どうにかして」

or

「なにもしてないけど、壊れた」だ

私は当然「それはどうにかできないよ」と思うが、

まず、何をしたいのかを聞いてみる、

母「アマゾンしたんだけど、動かない」

何をしたいのか?what do you want to do?

と聞いているのに、答えは何をしたかの説明だ。旧来のステレオタイプの女性の会話だ,噛み合ってないよ。幸いなことにこれまでの私の女友達や彼女、職場にはこのタイプはいなかったのだが、まさかの自宅での遭遇。
うすうす気がついてはいたが母はこのタイプのようだ。家族の意外な一面に気がつけて自分マジうれしいっす(涙)。

問題を解析しようとするとここにトラップがあることに気がつく。

賢明な方ならお気づきであろうが、そもそもアマゾンするなんていう単語はない。仮にあったとしても、母に変身するきはない。無論ショッカーもいない。

ここで「買い物したいのかな?」なんというところから問題解決の樹形図をつくろうとしてはいけない。

なぜなら、母が発するカタカナ語に意味なんてないのだから。


たいがいこのカタカナ語は他のカタカナ語を表している。この場合は写真をアップロードしたかったようである。おきまりのつっこみだが「アしかあってないよ。」ちなみに母は英語はそこそこ話せるのだが、なぜかIT関連語になった瞬間に正確な単語の選択ができなくなる。


分かったこと。

カタカナ語は使用できない。ITに継続的に触れていると気がつかないのが意外にカタカナ語の理解と使用は難しい。不慣れというのが一番の理由だが本人に状況を説明させようなどとは思わず質問から答えを導き出そう。


4 問題は母だけではない


母の名誉のためにも言っておくが、母はボンクラではない。仕事はそれなりにできたようだし、学業の成績もよかったようだ。だが、いかんせんITに慣れていない。だから、自分に問題があるのかハードもしくはソフトに問題があるのかが理解ができない。母の世代だと市場にでる前に様々なテストがされるので、
動かない=まずは自分に問題があるので?と考えてしまうのだが、ITの基本的な考えはトライアンドエラーだ。ダメだったら修正しようという考えなので。製品側のエラーは他の業界のものに比べて多い。
それに説明が足りない。いきなりnexus5を購入した私にも非はあるのかもしれないが、アフォーダンスと言う言葉にたよりすぎてないか?グーグルよ。あの奇妙な点々を押せば画面が変わるとか、初見の人には無理ゲーですよ。
せめて、せめて基本操作くらい説明書に書いておいてよ。


わかったこと
企業にも問題はあるよ

5 ITは怖いらしい


これまでワード程度しか利用してこなかった母にとって、IT系は未知なもので、未知=怖いらしい。だからメッセージとかをみると若干混乱するようだ。たしかに、エラーメッセージにはたいした意味もないのに仰々しい表現が多い。
しかしながらそうはいっても作業の手順を示しているものとかもあるので、まずはしっかり読んでほしいのだが、とりあえずなんか出てきたら呼んでみようという意識は抜けないようだ。まあ自分の労働力は無料で無限っすからね。家族内サビ残とおもってがんばるっす。

わかったこと
ウィルスソフト系のポップアップとか超怖いみたい

6 ITを使っても情報は非対称である


スティグリッツは情報の非対称性の概念でノーベル賞をとってITはその非対称性を解消するはずだったんだけど、そんなことは全然なくて。ネットショッピングをたまにしかしない母にとっては最安値で購入する。というのがまだ難しいようだ。
まずはアマゾンを調べるということは覚えたのだが、価格.comを使用する、楽天の送料を考慮にいれるというのはまだまだ先の話だろう。

わかったこと

楽天は情弱にやさしくない。

最後に

まだまだ書きたいことはいくらでもでてきますが、教えてみた感想としては
コールセンターの人まじリスペクトっす

 追記あり

情弱シニアはスマホから始めたほうがいいんじゃないか - chai02's blog